ロハスやベジタリアン運動、MOTTAINAIっていったい何?

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ロハスとは

 ロハスって言葉、みなさん聞いたことありますか?最近はあまり聞かなくなりましたが、2000年代にアメリカのカリフォルニア州やコロラド州を中心にLOHAS(Lifestyles Of Health And Sustainablityの頭文字)という自然派志向のコンセプトが一大ブームになりました。そこで、アメリカ国内でオーガニック食品を扱うスーパーマーケットとして「WHOLE FOODS」や「Trader Joe’s」などが成功したのです。日本ではあの坂本龍一氏などが編集に携わったソーシャル&エコ・マガジン『ソトコト』が創刊され「スローライフ」などといった言葉も登場したのもこの時期です。2004年にノーベル平和賞を受賞したケニアの環境活動家ワンガリ・マータイ博士が使った日本語の「もったいない(MOTTAINAI)」も当時注目されましたよね!今でこそ、SDGs(持続可能な開発目標)やサステイナビリティといった言葉が注目されてきましたが、LOHASやスローライフ、MOTTAINAIというコンセプトはその走りだったのではないでしょうか。

 LOHASの5大マーケットとして、その頭文字をとってSHAPEと呼ばれています[1]

  • Sustainable Economy(持続可能な経済)
    グリーン都市計画、SRI、省エネルギー商品、代替エネルギー、フェアトレード等。
  • Healthy Lifestyle(健康的なライフスタイル)
    自然食品、サプリメント、オーガニック、マクロビオティック等。
  • Alternative Healthcare(代替医療)
    ホメオパシー、アーユルヴェーダ、自然治療、東洋医学、鍼治療、レイキ等。
  • Personal Development(自己開発)
    メンタルトレーニング、スピリチュアル、ヨガ、ピラティス、瞑想法、自己啓発、アート、能力開発等。
  • Ecological Lifestyle(エコなライフスタイル)
    リフォーム、環境配慮住宅、家庭用品、エコツーリズム等。

 ヨガや瞑想(マインドフルネス)などもLOHASのコンセプトの一つなんです。家庭菜園・ガーデニングといったオーガニックで健康志向の趣味もまさにLOHASですね!また消費者として、フェアトレードや環境認証を受けた商品を購入することもLOHASでしょう。さて、筆者もハマるヨガと言ったら、ベジタリアンの人も多いですよね。次に世界のベジタリアン運動について見ていきましょう。

世界のベジタリアン運動

 欧米諸国を中心に発展が続いているベジタリアン運動は、「環境」「健康」「アニマルウェルフェア(動物福祉)」という3つの意識で構成されています。肉を食べることは、森林破壊や気候変動につながり、その過剰な摂取は肥満となり健康を損ね、さらに劣悪な飼育環境が動物たちを苦しめているということです。牛肉を生産するためには、森を焼き払い広大な牧草地としたり、大量の水が必要になります。飼料を生産するのにも多大なコストが必要です。学術雑誌Natureによると牛から排出されるメタンガスが二酸化炭素のなんと20倍の温室効果があるそうです![2]。肉食を止めることは現代社会において難しいことですが、一消費者として、いったい自分の食べているものがどのように生産され、環境にどのようなインパクトがあるのか、知っておくことは必要なのではないでしょうか。

 2014年に発行された世界的な大ベストセラー『サピエンス全史』(Sapiens: A Brief History of Humankind)の著者であるユヴァル・ノア・ハラリ博士も英ガーディアン紙の寄稿『工業型農業は歴史上、最悪の犯罪のひとつである』[3] の中で、

「工業的に飼育されている動物たちの運命は、我々の時代における最も逼迫した倫理上の問題のひとつである」

と述べています。本人も完全なヴィーガン(乳製品等も摂らない完全な菜食主義者)であり、イスラエルの近くにあるモシャブという農業共同体で暮らしているそうです。

 世界のベジタリン運動を受けて、アメリカでは植物由来の代替ミートを開発するImpossible Foods、Beyond Meatといった先進企業が成長しています。鶏卵を植物由来に変えるJust Eggも注目されています。

 OxForest.orgでは次の企画として、野菜や大豆ミートなどを使った「ベジタリアン料理レシピ」の特集を組もうかと考えています。将来的にはYouTubeで作り方の動画も撮影したいですね。「こんな料理がオススメだよ!」っていう読者の方は、ぜひ編集部までご連絡ください。ヨガについての歴史や健康法について紹介したいっていう担当記者さんも随時募集中です!

まさにMOTTAINAI!

 そんな世界の潮流の中で、日本ではその食品ロスの多さが問題になり世界から遅れをとっています。農林水産省の推計によると年間2,550万トンの食品廃棄物が出ているとの報告があります[4]。このうち、まだ食べられるのに廃棄される食品ロスは612万トン[5]に当たり、これは世界中で飢餓に苦しむ人々のために援助される食糧のなんと1.6倍に相当します。まさに、ワンガリ・マータイ博士が言われた「MOTTAINAI!」ですよね。日本で大食いを売りにする芸能人がTVで人気なのは一体どうしてなのでしょうか?海外ではあまり見かけませんが、日本では街中に食べ放題や飲み放題を売りにする飲食店が溢れていますよね。そんなに無理矢理に飲み食いして一体全体どうなると言うのでしょうか。日本には「腹八分目」という言葉がありますが、そんな言葉は今の飽食の社会には通用しないようですね。お隣の中国では習近平主席が食べ残しを問題視したため、大食いの自粛ムードが広がっているようです。

おすすめのドキュメンタリー映画

 食べものの大切さや食品業界の実態を描いたドキュメンタリー映画として『いのちの食べかた』『フード・インク」『ありあまるごちそう』『キング・コーン』『モンサントの不自然な食べもの』などがあります。フランスの新進気鋭の映画監督ジャン=ポール・ジョーの作品『未来の食卓』『世界が食べられなくなる日』などもおすすめです。「他にもこんな映画見たよ!」って読者の方は、編集部までぜひお知らせくださいね。

執筆:稲川 武


脚注:
1. Wikipedia 「ロハス」
2. Nature. Published online: 14 July 2020; doi:10.1038/d41586-020-02116-8
3. “Industrial farming is one of the worst crimes in history”, Yuval Noah Harari. The Guardin: 25 September 2015
4. 農林水産省「食品ロス(平成29年度推計値)の公表について」
5. 環境省「我が国の食品廃棄物等及び食品ロスの発生量の推計値(平成29年度)の公表について」

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