現役大学生 大西くんの海外留学レポ:大統領がやって来た!

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 砂漠と太陽の街アリゾナよりごきげんよう!タイトルにもあるように現職第45代アメリカ合衆国大統領であるドナルド J.トランプ大統領が先日我が街フェニックスにやってきました。航空機マニアの日本人仲間の Capt.Reiと一緒に大統領専用機エアフォースワンを撮影すべくフェニックス・スカイハーバー空港にて以下の映像を撮りました。オックスフォレストYouTubeチャンネルへの初アップ映像です!。

Filmed by Hiroaki Onishi:オックスフォレストWEBマガジンYouTubeチャンネル


運命の11/3大統領選挙

 さて、なぜ大統領がやってきたのか?ご存知の方も多いかもしれませんが、4年に一度米国全土、いや世界中が注目する大統領選挙11月3日に行われるため大統領選に向け演説に来たのです。アリゾナ=砂漠=何にもないと想像される方が多いかもしれませんが、いざ大統領選挙になるとアリゾナは選挙の行方を左右する大事な州なのです。

 アメリカには二大政党である民主党(Democrats)と共和党(Republicans)がありますが、多くの州では民主党、共和党それぞれ票の優勢を持っています。一方で民主党、共和党の票が拮抗する州を”Swing state“や各々の党を表す青と赤が混じっている状態から”Purple state“という言われ方をします。フロリダ州は特に選挙票(Electoral votes)の数が多く、両党ともに熱い演説合戦が行われるBattle fieldとして有名ですが、アリゾナ州も”Swing state”の一つとして大統領選の運命を左右すべく重要な州となっています。詳細はこちら(https://www.theguardian.com/us-news/2020/sep/23/us-election-polls-tracker-who-swing-states-latest-biden-trump)

 一般的に、民主党はリベラルで、共和党はビジネスフレンドリーなコンサバティブの立ち位置となっており、大統領選の結果により経済的側面においては大きく舵が変わることとなり米国企業はもちろんのこと、グローバル化の進む中で世界中の企業は目を離すことができません。

地球温暖化と国際協調

 本WEBマガジンは地球環境持続可能な開発(SDGs)にフォーカスしているので筆者の個人的な意見も含めて、大統領選による影響等を考察していきたいと思います。多くの方が衝撃を受けたかもしれませんが、2017年トランプ大統領が先陣を切って公約の履行をしたパリ協定からの離脱。なぜこのようなことが発生したのでしょうか?一番の要因はAmerica First Policyではないでしょうか。これにはアメリカの失業率の高さが一つの要因と思われます。トランプ政権以前の失業率はおよそ9%で、コロナショック以前の失業率はトランプ政権下で4%弱(日本は2.4%)失業率を下げるためには、経済を活性化し雇用を産む必要が出てきてしまいます。経済を刺激するためには企業の経済活動に関する規制緩和や法人税などの引き下げ一般的に考えうる手段なのです。その中で環境保全に関する規制というのは、特に重工業(製鉄、石油化学工業等)において大きなハードルとなってしまいます。トランプ政権になり失業率は低下傾向にあり、国内の経済政策のみ切り取ると成功しているようにも思えます。

 一方、民主党政権下では企業に対する増税を行った結果、失業率という点では増加してしまいましたが、国際社会との協調というコンテクストにおいて最終合意には至らなかったものもあるが各種の環境人権世界平和等の交渉において世界の大国アメリカとして大きな牽引力という事実もあります。

 保守派は地球温暖化と経済活動による影響の相関性に対する懐疑心が、規制緩和への牽引力になるようです。トランプ大統領は世界保健機関WHOからのアメリカ脱退を表明していますが、これは米国のみならず世界各国へ大きな意味を持つことになるでしょう。歴史的に特に第二次世界大戦後比較的、経済、産業のダメージの低かったアメリカが国際機関を創設し国際協調の路線を率い、国境を超えた融合を主導してきました。一方、近年の米国のみならず欧州の動向も見てみると融合ではなく分離の動きがあるようにも思えます。

持続可能な社会に向けて

 このような動きがある中で、環境保全の観点では民間の良心に基づく企業活動、社会的責任ある行動が未来を形作る上で大きな鍵を握っているのではないかと筆者は考えます。MDGsから20年、SDGsから5年が経とうとしていますがグローバル企業は「持続可能な社会」というキーワードをもはや無視して企業経営を行うことは難しい時代になってきていることも事実ではあります。活動家・人道主義者のHugh Evans氏は彼のTED Talkの中で政府の環境政策や支援というのは体制変化の中で長続きしないということを述べています。今後の未来はトップ – ボトム的体制に変わりボトム – アップ的な流れに世の中が変わるのかもしれません。

YouTube: TED Talk “What does it mean to be a citizen of the world?” by Hugh Evans
Copyright © TED


 今回の選挙はただ単純に政権が決まるだけでなく米国の、いえ世界の流れや体制をも決定づけるとても重要な選挙であることには間違いありません。筆者が今回の大統領選でかなり驚いたこととして、全米でカリフォルニア州に次、選挙票が多い35の選挙票を持ち、共和党が毎回優勢であるテキサス州が、民主党と共和党で拮抗しており、保守派のメディアFOX NEWSでさえも民主党候補者ジョー・バイデン氏優勢であると報じていることです。

 環境問題というのは長期的視野で捉えなければならないことは、産業革命以来の歴史が証明しており、一人の人間で変えられるスケールでないのも事実。我々が生活していく上で、経済活動なくして生計を立てることは不可能。国民国家という考え方は、地球あるいは宇宙の歴史の中ではまだまだ浅く、ひょっとすると試行錯誤を行なっている時期なのかもしれません。時には政策が多くの失敗を導くでしょう。そこで我々Human Beingsも生態系の中の一種族であるという意識を持ち、個人そして組織さらには国境を超えたつながりの連帯により政権にかかわらず、地球のホメオスタシスを実現することが大事なことではないでしょうか。

あとがき

 今現在のメディアの予測において、民主党のジョー・バイデン氏が優勢になっており共和党の演説活動は今以上にヒートアップすることでしょう。アリゾナ州も今回の選挙戦においてやや民主党優勢とメディア報道があります。今後の選挙戦の動きにも目が離せません。
 
 大統領は9月14日にフェニックスを演説のため訪れましたが、9月18日には現職副大統領であるマイク・ペンス氏が続いてフェニックスを訪れました。

Photo by Rei U


 親友のパイロットCapt. Reiによると、大統領が訪れる時には大統領機到着数10分前より空港を起点に10マイルは定期航空便を含む軍・警察以外の航空機は当該Air Trafficを飛行することができなく、30マイル内においては定期航空便以外は飛行することができないとのことで、やはり大統領が来るというのは国内とは云どもとても大きなことなのだと、まじまじと感じた瞬間でもありました。この飛行制限は大統領が空港を出るまで続くようで、米国大統領の来訪は陸のみならず空も含む3Dでの規制が起こり、国のスケールを感じました。下記の写真は大統領の車列を捉えたものです。

Photo by HIroaki Onishi


 今後も米国内のニュースや筆者の個人的留学エピソードなど、この場をお借りして随時更新して参りたいと考えております。どうぞよろしくお願いいたします。

執筆:大西 弘晃

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